『渡部の歩き方』第3回目の訪問地となったのは、鹿児島エリアです。渡部氏は定番フレンチから、とんかつまでいずれも全国に知られた名店をセレクトしています。このページでは、鹿児島編で紹介されたお店を紹介します。
鹿児島編
自然を感じるピクニックランチ、オーベルジュ「天空の森」
早朝に東京を発ち、鹿児島に到着するなり真っ先に向かったのが、オーベルジュ「天空の森」です。鹿児島空港からタクシーを15分ほど走らせたところにある、約18万坪という広大な土地を贅沢に利用した特別な空間で、敷地内に静かに佇むヴィラを4時間借り切り、優雅にランチを楽しむことができます。
ランチセットの内容は、敷地内で栽培された野菜が中心。スープやパン、デザートにいたるまで、食材のほとんどが自家製ということ。メニューの斬新さで勝負するというよりは、見た目の美しさも含めて、素材そのものを楽しむお料理で、絶景を眺めながら自然の中で味わうというお店のスタイルにとてもマッチしています。
お料理もさることながら、やはりこのお店の最大のセールスポイントは、雄大な景色を独り占めできてしまう点。源泉掛け流しの露天風呂も利用できて、渡部氏のように、心地好さそうなベッドで良質な仮眠もとるのも楽しそうですね。お値段は一人30,000円(税別)と、決してお安くはありませんが、宿泊すると、一人あたりの料金が15万円からであることを考えれば、それだけの価値は十分にあると言えそうです。
▼基本情報▼
店名 | 天空の森 |
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住所 | 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田市来迫3389 |
電話番号 | 0995-76-0777 |
営業時間 | 完全予約制 |
定休日 | なし |
CAINOYA(進化系イタリアン)
鹿児島編の2件目は、イタリアンの名店「CAINOYA」。鹿児島中央駅からタクシーで15分ほどのところにあるこちらは、“ガストロノミー”と呼ばれる革新的な料理スタイルで知られるお店です。わかりやすくいうなら、「料理を科学する」ということになるでしょうか。
未来の調理器具といわれるガストロバックやショックフリーザー、スチームコンベクションといった機器を駆使して繰り出される料理は、大胆、それでいて繊細。甘鯛の身に旨味を染み込ませ、うろこをのせて食感豊かに仕上げた「甘鯛のクロッカンテ」。葉物野菜には水を浸透させ、冬瓜や里芋などの根野菜には出汁の旨味を詰め込み、美しく盛り合わせた「クリスタルサラダ」。複雑なプロセスを経てレアに焼き上げる「尾崎牛のアイアンステーキ」。そして真打ちは、これのために遠方から飛行機で訪れる人も多いという、最高級の白トリュフをふんだんに使った「CAINOYA風カルボナーラ」。
どれも見慣れない料理ばかりですが、渡部氏の満足した表情や的を射た表現からも、その味が“九州一”とうたわれるだけのことがあるのが手に取るようにわかります。
▼基本情報▼
店名 | CAINOYA(カイノヤ) |
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住所 | 鹿児島県鹿児島市城山町2-11 ドルチェヴィータ B1F |
電話番号 | 099-223-5277 |
営業時間 | 12:00~15:00/19:00~23:00 |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
穴場編:「味のとんかつ 丸一」(とんかつ)
今回、穴場として紹介されたのが、とんかつのお店「味のとんかつ 丸一」。鹿児島中央駅からタクシーで10分ほど、どこにでもありそうな地下グルメ街の一角にあって、外観も内観もいい意味で飾らない、ごく普通のお店ながら、あの東京のイタリアンの名店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」の落合シェフが足しげく通うお店だというから、嫌が応にも期待が高まります。
使用する豚肉はもちろん、鹿児島産の黒豚。牛肉でいえばサーロインに当たる「上ロース」を、ラードを85%使用した油で揚げるというこだわりようです。ラード特有の軽やかな衣の食感といい、黒豚ならではのしっとりとした肉質といい、どうやらこれが、黒豚を味わう最高の食べ方といえそうです。
饒舌なご主人も素敵ですが、こんなふうな広くて開放的な店内も地方ならでは。黒豚の有名な産地だけあって、他にも有名なとんかつ屋さんがいくらでもありますが、これを食べるためだけに鹿児島を訪れたいと思わせる、記憶に残るお店でした。
▼基本情報▼
店名 | 味のとんかつ 丸一 |
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住所 | 鹿児島県鹿児島市山之口町1-10 鹿児島中央ビルB1F |
電話番号 | 099-226-3351 |
営業時間 | 11:30~14:00/17:30~21:00 |
定休日 | 日曜日 |