『渡部の歩き方』第22回目の訪問地となったのは、宮崎です。渡部氏は、ホルモン、地鶏、釜揚げうどんなど、名店だけでなく、地元ならではのお店をセレクトしています。このページでは、宮崎編で紹介されたお店を紹介します。
燈みやび(ホルモン鍋)
意外にもいまだ訪れていなかった西日本を代表する食の都の一つ、宮崎へ向かう一行。最初に訪れたのは、宮崎空港から15分ほどのところにある、貴重な尾崎牛のホルモンを使ったもつ鍋のお店「燈みやび」です。尾崎牛とは、尾崎宗春氏が飼育する珍しいプライベートブランド牛のこと。尾崎牛を食べられるお店は東京にもありますが、新鮮さが命のホルモンが食べられるお店として人気です。
ニューヨークのミシュラン店の姉妹店だというだけあって、築120年の古民家を改装したという、もつ鍋屋とは思えない和モダンなインテリアが素敵。はじめに出される前菜も「冷製茶碗蒸し」、尾崎牛の血管をやわらかく煮込んだ「コリコリポン酢」、「牛タンとイチジクの西京味噌漬け焼き」など、まさに料亭のような華やかさです。
「レバ炙り刺し」、「センマイ刺し」で雑味も臭みもない尾崎牛の持ち味をしっかり味わったあとは、いよいよお目当の一つ、「尾崎牛タンのしゃぶしゃぶ」の登場。最高級のシャトーブリアンと同単価という希少なタンをさっと湯にくぐらせていただきます。「どっちが自分の舌かわからないぐらい繊細」と渡部氏。
そして本日の主役は、小腸や上ミノ、アキレス腱を煮込んでいただく「尾崎牛の博多美人極もつ鍋」。尾崎牛のホルモンを堪能するこれ以上の方法はなかろうという逸品で、ぷるぷるの食感と口どけのいい脂を同時に味わうことができます。
▼基本情報▼
店名 | 燈みやび |
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住所 | 宮崎県宮崎市太田3-5-23 |
電話番号 | 050-5571-5470 |
営業時間 | 11:30〜14:00(水・木) 18:00〜22:30 |
定休日 | 不定休 |
炭火焼 山空(地鶏)
次に向かったのは、宮崎空港から車で1時間15分ほどのところ、こんなところにお店が?という携帯がつながらないほどの山奥にあにある「炭火焼き 山空」。もともとは建設業だったというオーナーが副業として始めた炭作りがきかっけというだけあって、こだわりの竹炭で焼きあげる地鶏料理を楽しむことができます。
盛りだくさんのネギと自家製タレでいただく、しっとりとした食感が持ち味「地頭鶏胸身たたき」、フォアグラ以上の旨味といわれる「地頭鶏白レバーの刺し」など、のっけから逸品揃い。
炭火焼きのトップバッターは「みやざき地頭鶏もも」。竹筒を使って炭に空気を送り込んで火を煽ることで、レアの肉がほどよくいぶされてちょうどいい塩梅に。野菜嫌いも食べられるという地採れ野菜で口直ししたあとも、しつこさがまるでない「せせり」、さっぱりとした味わいの「ウインナー」、身がしっかりしまった「手羽」、歯ごたえのいい「ずり」と、みやざき地頭鶏を堪能。山を分け入ってまで訪れる価値のある秘境の名店です。
▼基本情報▼
店名 | 炭火焼 山空 |
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住所 | 宮崎県日南市大字風田2693 |
電話番号 | 0987-23-7345 |
営業時間 | 18:00~22:30 |
定休日 | 日曜日、毎月18日・26日 |
穴場編:釜揚げうどん岩見 住吉店
穴場編として一行が訪れたのは、宮崎空港から車で約30分のところにある「釜揚げうどん岩見 住吉店」。店名からわかる通り、宮崎発祥との説もある釜揚げうどんのお店で、いかにも老舗らしく、華やかに飾り立てない佇まいが好印象です。
釜から揚げた熱いうどんを、揚げ玉とネギが入った薄めのつゆでいただくというスタイル。讃岐とは違って、うどんの食感がゆるいのが特徴で、するりとやさしい食感を楽しむことができます。「ごぼう天うどん」は、風味が強い皮付きのゴボウの天ぷらとあっさりしたうどんとの相性が◎。
▼基本情報▼
店名 | 釜揚げうどん岩見 住吉店 |
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住所 | 宮崎県宮崎市島之内691-3 |
電話番号 | 0985-39-0338 |
営業時間 | 10:30~15:00 17:00〜19:00 |
定休日 | 火曜日 |