『渡部の歩き方』第4回目の訪問地となったのは、岡山と広島です。今回は二つの県を跨いでご紹介。渡部氏と交友がある「ひさ田」を含む、全国に知られた名店から穴場店舗をセレクトしています。このページでは、岡山・広島編で紹介されたお店を紹介します。
岡山が誇る寿司の名店「すし処 ひさ田」
店名 | すし処 ひさ田 |
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住所 | 岡山県赤磐市桜が丘西9-1-4 |
電話番号 | 086-955-8585 |
営業時間 | [金曜日]19:00~21:30[土・日曜日]13:00~15:00/19:00~21:30 |
定休日 | 月~木曜日 |
年が明けて早々の収録となった今回の最初の旅先は岡山県。例によって早朝に東京を発ち、岡山空港からタクシーで40分ほどのところにある住宅街の中に見えてきたのは、渡部氏が全国で3本の指に入ると豪語する寿司の名店「すし処 ひさ田」です。暖簾をくぐって敷居をまたぎ、無駄のない整然とした店内を一目見れば、そんな渡部氏の言葉が決して大げさでないことはすぐにわかります。
「下津井の蛸の土佐酢ジュレがけ」のあと、出し惜しみする様子もなくお目見えしたのが「モッツァレラの漬け」。吉田牧場のモッツァレラをホエーと醤油で漬け込み、極限まで旨味を濃縮したスペシャリテとして名高い逸品です。「ヤリイカ」「赤貝」「車海老」に「ウニ」といった、どこの寿司屋にでもあるものから、「青うなぎ」や「シメさわら」といった岡山ならではのネタまで、それぞれに趣向が凝らされた極上の握りは、味の良さもさることながら、見た目も美しく、まるで工芸品のよう。
年始の“食べ初め”とするにふさわしい、一度は訪れて見たいと思わせる名店です。こんな良質な寿司屋が地方にあるとは、つくづくこの国に生まれてよかったと感じさせます。
▼地図・アクセス▼
もり(お好み焼き)
店名 | もり |
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住所 | 広島県広島市中区富士見町14-11 |
電話番号 | 082-241-5358 |
営業時間 | 11:00頃~(材料が無くなり次第終了) |
定休日 | 不定休 |
岡山を後にしたその足で渡部氏一行が向かったのは、お隣の広島県。JR広島駅から車を10分ほど走らせた広島市の中心部にある、お好み焼き屋「もり」は、赤いビニールのシェードに色あせた暖簾と、見るからに年季の入った店構えが特徴。狭い店内では、長く使い込んだ鉄板が大きく陣取っていて、ジュージューと表面を焦がす音が食欲をそそります。
うっすらのばした生地に麺や野菜をどっさりのせて、ダイナミックに焼き上げる、典型的な広島風のお好み焼き。一見どこにでもありそうなルックスながら、このお店を特別なものにしているのが、味の決め手となる「大福ソース」というご当地調味料。そのほか、魚醤やちょうどいい半熟加減の卵など、随所にこだわりがちりばめられていて、B級グルメとはいえ、さすがグルメたちが通いつめるお店だけあって、侮れない完成度の高さです。
たずねるお店の基準は、渡部氏の独断によるもの。全国屈指の高級寿司屋に続いて、こんなふうな庶民的なお店をなんの躊躇もなく紹介してしまうというのが、この『渡部の歩き方』がのいいところです。
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かき船 かなわ(牡蠣)
店名 | かき船 かなわ |
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住所 | 広島県広島市中区大手町1丁目地先 |
電話番号 | 082-241-7416 |
営業時間 | 11:00~(L.O.【2F 和久:14:00】【1F 瀬戸:14:30】)/カフェタイム14:00~17:00/17:00~(L.O.【2F 和久:20:00】【1F 瀬戸:21:00】) |
定休日 | 不定休 |
広島といえば、牡蠣ということで、県内にある数ある名店の中で渡部氏が選んだのが、「かき船 かなわ」。広島駅からタクシーでおよそ15分、広島記念公園を川向こうに眺める元安川のほとりにたたずむ懐石料理のお店で、川面の四季とともに、本格的な牡蠣料理を楽しむことができます。
「生かき」は、瀬戸内海の沖に浮かぶ無人島の周辺で採られたもの。スコッチウイスキーの人気銘柄「ボウモア」で風味づけしていただくことで、磯の香りが引き立ち、味もいっそうまろやかになるのだとか。天ぷらとフライも、育ちのいい新鮮な牡蠣ならではの、ミルキーでジューシーな味わい。甘めの味噌と牡蠣の相性がいい「土手鍋」、牡蠣の旨味を凝縮した「かき飯」など、まさに“食い切り”というにふさわしいコースが堪能できます。
かつて大阪と広島とをつなぎ、川辺に係留させては料理をもてなした牡蠣船の風情を味わえるお店も、今では随分少なくなってきました。そんな昔ながらの楽しみ方ができる貴重なお店、要チェックです。
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穴場編:きさく(汁なし担々麺)
店名 | きさく |
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住所 | 広島県広島市中区舟入川口町5-13 佐々木ビル |
電話番号 | 082-231-0317 |
営業時間 | [月曜日から土曜日]11:00~14:00/18:00~20:00[日曜日]11:00~15:00 |
定休日 | 水曜日 |
恒例の穴場編として今回訪れたのは、JR広島駅から車で20分ほどのところにある「きさく」。ここ広島で生まれ、いまや県を代表する新たなB級グルメとして注目を集める「汁なし担々麺」を初めて出したお店として知られています。
そもそも「汁なし担々麺」とは、国内で汁麺として普及している担々麺を、本場四川省で親しまれるスタイルに近い形でアレンジしたもの。唐辛子の“辛味”と山椒による“しびれ”が特徴で、一度食べるとやみつきになってしまうのだとか。青ネギ、肉味噌、温泉卵をトッピングした、決してSNS映えするとはいえない、控えめな見た目にもかかわらず、ここまで人気を集めたというだけあって、その味は本物です。
広島のB級グルメといえば、お好み焼きを真っ先に思い浮かべがちですが、スパイシーな「汁なし担々麺」は麺党でなくてもぜひ試してみたいメニュー。広島へ立ち寄った際には、ぜひその原点に触れてみたいという気にさせますね。
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